子育てが辛くて逃げ出したいあなたへ 自分を責めずに休もう
こんにちは。ヒロタです。
子育てがつらい。
もう疲れ果ててしまった。
出来ることなら投げ出したい。
今、そんな思いでこの記事を読んでくれているあなたは、本当に毎日育児に頑張っていますよね。
日々の育児、本当に本当に、お疲れ様です。
疲労やストレスが溜まってしまうと、
- 起きている時は言う事を聞かなくてイライラするけど、寝顔は可愛いとか、
- 子どもがいるから楽しめるとか自分が成長出来るとか、
- 子どもの悪いところじゃなくていいところにフォーカスしようとか、
こういうポジティブシンキングが入り込む隙もなくなってしまうこともあるはずです。
私は、そういう時がたくさんありました。
夫の転勤で実家とは遠く離れた土地で出産育児をしていて、家族や親しい友人に頼ることもできず、30代後半での出産で体力的にもギリギリ。
さらに息子は夜泣きがひどい赤ちゃんでしたし、少し成長してからは自己主張がとても強い子で、何一つ私の思う通りにはなりませんでした。
全然子育てを楽しめなくて、イライラと子どもを叱ってばかり。もう母親業やめられるならやめたい!とまで思ったり。
そしてそんな自分に自己嫌悪。。。
『私は母親失格?もっといいお母さんのところに生まれてきた方がこの子は幸せだったんじゃないか?』
なんて、落ち込む。
しばらく前までは、そんなことの繰り返しでした。
育児が辛くて疲れ果てている時、もし、旦那さんの仕事が忙し過ぎて全てをお母さん一人で抱え込んでいるのなら、根本的に解決するためには『夫の働き方を見直してもらうこと』・『一緒に子育てしてもらうこと』が絶対に必要です。
でも、その実現は今日明日には、難しいことだと思います。
だから、この記事では、読んですぐに多少なりとも気持ちの負担が軽くなるような心の持ちようのことやお母さんだけでも出来るようなことを書きました。
かつて逃げ出したいくらいのつらさを何度も感じながら、何とか自分を立て直してきた私が感じ、考えてきたことが、少しでもあなたの役に立てたら・・・と願っています。
子育てが辛くて疲れ果てた時、自分の気持ちを認めよう
辛くて疲れても、当たり前
今は、常にポジティブで前向きなことが求められがちな風潮ですが、私は辛い時には、『ポジティブに考えようよ!』っていうメッセージを聞くのすら、しんどかったです。
ポジティブに考えられない自分を責められているような気がしてしまうから。
確かに、物事をポジティブに捉えられたらいいですが、どんな状況の時でも常に良い面を見つけたり、ポジティブに考えるっていうのも、不自然だとも感じています。
本当に疲れて辛い時に必要なのは、
「私は今、疲れ果てていて、とってもつらいんだ。もうこれ以上は頑張れない」
と、自分の中に湧き上がる感情を認めること。
私は、「もうとっても疲れてしまった。今、暗くて力がでない!」と声に出して言ってしまいます。
涙がでるかもしれないけど、そういう時は泣いた方がいい。
自分のつらい気持ちを無理やりポジティブな考え方で打ち消すんじゃなくて、『つらいんだ』って肯定する。
「母親なんだからこんな風に思ったらいけない!」と自分の気持ちを否定しないことはとても大切です。
最近思うのは、現代に生きる私たちにとって子育ては、もはや『本能的にできて当たり前』の事ではないってことです。
それなのに、「母親になったから、それくらい出来て当たり前」という周囲からの圧力と、私たち母自身にも「母になったんだから○○してはダメ」という刷り込みがあって、そのために余計に苦しくなっていると思うんです。
逃げたいくらい辛い事自体がキツイのに、さらにそう感じている自分を否定していたらさらにキツイですよね。
「お母さんだからこんな風に思っちゃいけない!」
そんなことはないです。
自分の感情を良い悪いでジャッジしていたら、子どものありのままの色んな感情も認められなくなってしまいます。
そして益々育児がつらくなってしまうと思うんです。
母親なら子育てがうまく出来て当たり前...じゃない!
大変でものすごい責任がある仕事、それが育児
特に実家が遠かったり、近くても親に頼れる環境でなく、夫も仕事が忙しい(または忙しくなくても育児に参加してくれない)状況で、ワンオペ育児をするって、本当に大変なこと。
そんな大変な状況で、命を育てるというものすごい責任ある仕事をしている、それだけでものすごいことなんですよ。
すごく大変で責任ある素晴らしい仕事をしているんだから、上手くいかないことがあったとしても、出来ない自分を責める必要なんて全くないです。
休みたくなることも当然あります。
助けて欲しいことも当然あります。
それは全く恥ずかしいことじゃない。
人と比べることなんて出来ない
そうは言っても、子育てを上手くやっている(ように見える)人も身近にいるかもしれません。
周囲と比べて、自分だけが上手く子育て出来てない気がしていませんか?
子どもの年齢・性別が一緒だったり、実家が遠い、夫に一緒に育児をしてもらえない等の環境が近い人が身近にいて、その人が深刻なや悩みもなさそうに、楽しんで育児をしているように見えると、
◆自分だけ上手くいかない?
◆自分のやり方が悪い?
と思ってしまいがち。
でも、『同じ○歳の子ども』と言っても、一人一人全然違う!
子どもの成長スピードはその子それぞれ。(そして早ければいいというものでもない。)出来ること、出来ないこと、言葉の理解能力とか自制する力も同学年でも全然違って当たり前だし、例え誕生日が近くても、育ち方は一緒じゃない。
夜泣きする子、しない子、
良く食べる子、食べない子、
素直に言う事聞く子、自分の意思が強い子・・・
いい悪いじゃなく、違いは絶対にあります。
(我が家の息子は0歳代から自分の意思がめちゃ強い頑固な子だったから、『2.3歳になって言う事聞かなくなった、イヤイヤ期だから。。。』なんて話を聞くと、私はびっくりしていました。言う事聞いてた時期なんて、息子には今のところ、無い。。)
更に、ママの体力・気力・精神力もそれぞれ違うし、親子とは言え、母と子の『相性』もあります。
母子ともにマイペースな性格で、それぞれ違うペースなのに自分のペースで進めたい、となったら、摩擦はたくさん起こるし。(←我が家。。)
外からみると上手くやっているように見えるよそのお母さんも、実は家ではイライラが爆発して怒っているかもしれない。
(我が子は外でおとなしく家で感情を爆発させる子だったので、かつては私も家ではかなり感情的になってしまうことが多かったです。。)
だから、そもそも同じ条件の人なんていないから、比べることなんて出来ないんです。
楽しめてないのに毎日育児やってるって、えらい
そもそも、もし、『上手くいっているように見えるお母さん』が、実際に育児にさほどストレスを感じていなかったとしたら、すごいストレスを感じているのに毎日やっているお母さんの方が、すごいと思いませんか?
特にママになりたての時、挨拶のように交わされる言葉、『子育てを楽しみましょう!』ってありますよね。
産後、息子の夜泣きがひどくて睡眠不足でフラフラだった時期、私は本当にこれを言われるのが嫌でした。
「いやいや、楽しくないことの方が多い、っていうか、寝てなくて激やせして辛いのに、楽しむ余裕なんてない!」
って言えないから、心とは裏腹に無理やり笑顔で「楽しみましょう。。」と答えていたなぁ。
辛い時って、他意のない当たり障りない挨拶みたいな言葉さえ、心に刺さることがあります。でも相手に悪気はない言葉だから反論もしにくい。もし、これを読んでいるあなたが同じように感じていて、『私だけじゃなかった』と思ってちょっとでも気が軽くなれば。。と思って書いています。
その後『楽しいこともある。でも楽しめないことも多いのに毎日やっているのはえらい!』と思うようにしました。
あなたも、がんばっている自分をそうやって褒めてあげてほしい。
もしかしたら、『母とはこうあるべき』にとらわれているかもしれない
- 母親とはこうあるべき
- 子どもにはこんな風にさせないといけない
などの考えにとらわれ過ぎていると、子育てが辛くなりやすいかもしれません。
私もそうですが、完璧を求める傾向が強かったり、自分に厳しかったり、周囲からのプレッシャーを感じやすかったりすると、どうしても『べき』思考になってしまいます。
振り返ってみると、子育てがきついと感じていた時は子どもを自分の理想に何とかあてはめようとしていたし、自分自身も『理想の母』になろうとしていました。
子どもとの暮らしは、自分の思うように進まないのが当たり前。
ここまでの思い通りにならなさは、たぶん人生初の経験じゃないでしょうか?
(家に居るのに、トイレにも自分のタイミングで行けないような事、これまでなかったはず!)
大人同士ではなかったような出来事の連続ですよね。
そんな中で、毎日をスムーズに、うまいことやるのがお母さんだと思っていたら、絶対につらい。
だいたい「母親」も「子ども」も、みんな違うんだから、『あるべき姿』(もしそんなものがあるとしても)も、その家庭によって、時期によって、違っていいんです。
母親のやるべきこと
何より大事なのは愛着
私も以前は、社会に出て困らないように、周囲に迷惑をかけないように、我が子をきちんと育てなければ!と思い込んでいました。
でも、子どもの発達について学ぶ講座を受けて目から鱗だったのは、【2歳以降子どものしつけ役として母親は不適】という話。
どういうことかと言うと、しつけが、子どもの成長にとって何より大事な【愛着】を作る妨げになることがあるから一般的に【愛着】を結ぶ相手である母親がしつけ役になるのは良くないということなんです。
(生物的に母である必要はなく、状況によっては父や祖父母、それ以外の世話してくれる人が愛着形成の相手になることもありますが、多くの場合は母なので。)
【愛着】を結ぶ相手は【安全基地】とも呼ばれます。心の安定はもちろん、脳の発達など成長のすべての基礎となるのがこの愛着なんです。
しつけないと!と思っていると、つい叱ってしまう機会が増えますよね。それだと絶対的な安心感を得るのは難しいということです。
ただ、社会的には「しつけは母親のつとめ」と思われている傾向も強いですし、完全にこれを実行するのは難しいところもあるのが現状です。
「あの親はなんだ!」と批判される覚悟も必要です。
でも、少なくともしつけないと!というプレッシャーから解放されることで、イライラしないで子どもと接することができるようになったらいいなと思います。
しつけのためと思って怒る→子どもが不安になって愛情を確かめるためにさらに無理を言ったりする→さらに親がイライラして怒る、こんな悪循環に陥ることもあります。
以前の私と息子の関係がまさにそうでした。
一見わがまま、と感じられるような子どもの要求にも怒らずに応えることで、子どもの気持ちが満たされて関係が良くなるという体験を→『言うこと聞かない4歳児にイライラのママに知って欲しい発想転換法』に書いています。
まとめ
育児は本当に大変なことだから、辛かったり、休みたくなったりすることは、おかしいことではありません。
無理やりポジティブ思考に切り替えなくていい。
そんな風に感じる自分を否定しないで欲しいし、特別な用事がないのに…とためらわず疲れを感じたら子どもを預けて休んだり、SOSを出して欲しいです。
『こうあるべき』にとらわれ過ぎて、自分を追いつめてしまっているようなら、しつけなんていったん止めてしまっていいし、家が散らかってたっていいし、家事をやらないで子どもと一緒にテレビ観たっていい。
自分をいたわるのも、お母さんの仕事。しかも大切な仕事です。
この記事で少しでもあなたの心が緩みますように。
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