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落ち込んでいる人を励ましたいと思ったら?いい言葉をかけるより大事なこと

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私→長年、生きづらさを感じながら過ごしてきた人。

息子(2013年生)→学校外で育つASDっ子。

出産→育児が辛くて逃げ出したい期→育児しながら自分が育ち直せると気がつく→子どもとの日々のお陰で色々学び、生きやすくなってきました。

2022年4月~通信制大学在学中(心理・教育・福祉等)。

「認定子育てハッピーアドバイザー」「発達障害学習支援サポーター」

どんな人もその人らしく生きられる社会を目指して、自分に出来る小さな一歩からあれこれ活動中。

こんにちは、ヒロタです。

 

大切な人が落ち込んでいるからなんとか励ましたい。

でも、どんな言葉をかけたらいいかわからない。

そんな風に思うことがありますよね。

 

でも、家族や友人が落ち込んでいる時に、上手く励まさないと!と思う必要はないです。

むしろ、私は、励まさない方がいいとさえ思います。

 

落ち込んだ相手があなたに悩みを話してくれた時に一番大事なのは、相手の気持ちに寄り添って話を聴くこと。

 

その理由について、この記事ではお話ししていきます。

 

※この記事は、私がTA(交流分析)という心理療法をベースに傾聴の技術を学んだ知識と、私自身の体験を元にしています。

 

TA(交流分析)とは?

アメリカの精神科医エリック・バーンにより開発された心理療法。

【TAの哲学】

  1. 人は誰でもOKである
  2. 誰もが考える能力を持つ
  3. 人は自分の運命を決め、そしてその決定は変えることができる

 

 

励まさなくちゃ!と思う必要はない

つらい気持ちを受け止める前に、励ますのは逆効果

 

人は、自分の気持ちを絶対にわかってくれない、と思う相手につらい気持ちを話したりしません。

心を許している、分ってくれると思う相手だから、弱音を打ち明ける訳です。

だから、「そんな風に今つらいんだね。」と、受け止めて欲しいんですよ。

上手い言葉で励まして欲しいなんて、思ってないことが多いです。

解決策を考えてあげる必要もないんですよ。(相手に一緒に考えて、と言われてない場合。)

 

それなのに、とにかく励まさなくっちゃ、とあれこれ言われたら。。

どんな気持ちになるでしょう?

 

例えば、私の母の場合。

私が弱音を口にすると、すぐに

「でも、それは考えようによっては○○だ」(←とにかくいい面にフォーカスさせようとする)

「あなたはまだ恵まれてるじゃない、私なんか(または○○さん)なんて、あーで、こうで。。こうであーで。。。」(←もっと大変な人はたくさんいる話が続く)

 

とにかく全く受け入れてくれないんですよね。

 

つらい気持ちを和らげたくて話しているのに、話したことで、分ってもらえないストレスが更にかかって辛さが倍増するんです。

だから、もう辛い時には絶対に、母に相談しません。

 

最初に「そっかぁ、今それで辛いんだね。しんどいね。」ってしっかり受け止めてもらえたとしたら、それだけで気持ちが和らぐんですけどね。。

そうしたら、その後に続く、「こんな考え方もあるよ」っていう話も、心に入ってくるかもしれないです。

 

「それって考え過ぎじゃない?」

「大丈夫、大丈夫!」

「そんな落ち込んでたらダメだよ!」

「こういう、いいところもあるじゃない?!」

「私なんかもっとこうだよ~~~」

 

励ますつもりで言った言葉が、かえって相手を落ち込ませているかもしれません。

 

ただ、自分の気持ちを受け止めて否定せずに聴いてくれる人がいる。

 

それこそが、落ち込んでいる時の何よりの癒しになること、多いと思います。

 

落ち込むこと=悪じゃない

 

そもそも、『落ち込む=悪いこと、早く立ち直らないといけない』と考えるのも違う!とわたしは思うんですよね。

 

仕事で失敗した

受験に失敗した

仕事が決まらない

失恋した

友だちや恋人と喧嘩した(または夫婦・親子喧嘩)

子育てが上手くいかない

などなど、落ち込むチャンス?はたくさんあります。

 

何かしら上手くいかないことがあって落ち込むんですが、それってつらいことではあるけれど、自分を深く知るチャンスでもありますよね。

 

どうして失敗したんだろう?

どうして上手くいかなかったんだろう?

何が自分は嫌だったのか?

本当はどうしたかったのか?

 

落ち込みから立ち直る過程で、

自分の悪かったところを考えたり、

人とのつき合い方を考えたり、

自分がどうしても譲れないことを考えたり、

 

色んなことを考えるきっかけになります。

 

自分の力ではどうしようもないことでトラブルになって落ち込んだ場合は、そんな時にどうやって自分を立て直していったらいいのか?気持ちの持ち方を考えるきっかけになります。

 

だから、大事なのは、立ち直るスピードじゃなくて、どんな風に落ち込みを消化して立ち直ったか?

 

その場しのぎに気分を明るくして何となく落ち込みが解消されても、根底にある問題は解決されないし、自分の気持ちを深く考えるチャンスもなくすことになります。

 

ただ寄り添って聴いてくれる人が居る。それは何よりの励ましになる。

 

だからと言って、『落ち込みも必要だから放っておいたらいい!』と言いたい訳じゃないんです。

 

声に出して話すことで、考えが整理されます。

 

その時に、悩みや落ち込んでいる気持ちを否定されずに、安心して話せることが大事です。

 

話を聴いてくれる人がいる、という安心感は辛い気持ちを和らげるのに役立ちます。

 

否定されずに話が出来ると、話しながら落ち着いて自分の気持ちを客観的にみることが出来ます。

そうすると、結果的に解決策につながって、悩みや落ち込みの解消にもつながるんですよね。

 

相手の代わりに、落ち込みから立ち直ることは出来ないから

 

どんなに身近で大切な人でも、相手の代わりに立ち直ることは出来ません。

落ち込みから浮かび上がってくるのは、本人にしか出来ないこと。

そして、心の奥底の気持ちを知っているのも本人だけ。

 

うまい言葉を探そうとするよりも、

「辛いんだね。しんどいね。」

「聴くだけしか出来ないけれど、話して楽になるなら話してね。」

「あなたの役に立ちたいと思っているよ」

 

そう伝えることが何よりの励ましになると思います。

 

 

 

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私→長年、生きづらさを感じながら過ごしてきた人。

息子(2013年生)→学校外で育つASDっ子。

出産→育児が辛くて逃げ出したい期→育児しながら自分が育ち直せると気がつく→子どもとの日々のお陰で色々学び、生きやすくなってきました。

2022年4月~通信制大学在学中(心理・教育・福祉等)。

「認定子育てハッピーアドバイザー」「発達障害学習支援サポーター」

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