【HSC子育ての悩み】HSCのきょうだいの数は少ない方が良い?
こんにちは、ヒロタです。
先日、HSCを育てるお母さんからブログにご相談メールを頂きました。
相談の内容は「HSCにきょうだいは少ない方がいいと思いますか?」というもの。
もちろん、明確な答えはないと思うのですが、私なりに思うことをお答えしました。
今日の記事では、ご相談者の方のご了承を得て私の返信の内容を一部編集したものをご紹介します。
同じような悩みを持っているHSCママの参考になれば嬉しいです。
HSCママのお悩み相談~HSCのきょうだいの数は少ない方がいい?
ご相談のメール(一部編集しています)
HSCの子どものことで、ご相談したいことがあります。2人の子(いずれも未就学児)の母です。
日々の悩みもそうなのですが、いまは子供の数についてです。
夫は3人兄弟で、以前から子供は3人ほしいね、と言っていたのですが、上の子がHSC 気質がかなり強く、HSCの本を何冊も読みました。ほんとうに繊細で、この子には兄弟は多くない方がいいのかもしれないと思い始めました。
こんなことをご相談して申し訳ないのですが、私にとっては大きな悩みで、何かありましたら教えていただきたいです。
わたしがお返事したこと
デリケートなお悩みについて、見ず知らずの私にご相談くださって、ありがとうございます。
HSCにきょうだいが多い方が良いか?少ない方が良いか?
それは次に生まれてくるお子さんの気質にも寄りますし、今いるお子さんたちとの相性にもよりますし、一概には言えないことなので、だからこそ、お悩みかと思います。
正解はないと思いますので、あくまでも私の個人的な考えをお返事として書かせていただきますね。
こういう大事な事こそ、直感というか、素直な気持ちを大切にして方向性を決めた方がいい、と私は思います。
・お子さんがとっても繊細できょうだいが多くない方がいいと頭では思うけれど、やっぱり3人子どもを持ちたい気持ちが強いのか?
・予定とは違うけれど、今のお二人きょうだいのままで、今のお子さんの気持ちに寄り添うことに多くのパワーを使いたいのか?
娘さんにとってどちらが良いかも大事ですが、ご自身がどうしたいのかを、一度、考えてみてはどうでしょう?
3人子どもがいる家庭が良い!と思われるなら、一度、どうして3人きょうだいがいいと思うのか?それは必須なのか…等についても掘り下げて考えてみるといいかもしれません。
HSCで長女(第一子)だった私は、「お姉ちゃんなんだからガマンして当然…」という環境で、自分の想いをかなり閉じ込めてきました。
でも、一方で、助け合えたり理解し合えたりできるきょうだいが多くいる人を羨ましく思うこともゼロではありません。
私自身は、子どもは一人しか持たない選択をしましたが、それは、自分のキャパシティでは、もう一人産んだ時に息子に満足いく対応ができないと考えたからです。
でも、将来息子からきょうだいが欲しかったと言われることもあるかもしれませんし、(今でもそういうことを言われることはあります。)
それでも、今自分がベストと思える決断なので、それについては息子が大きくなったときに訊かれたら、今の想いを率直に伝えたいと思っています。
違う環境だったらどうなるかは誰にもわからないことですよね。
既に何冊もHSCの本を読んでいらっしゃるとのことなのでご自身なりの想いを持って娘さんに接していらっしゃるかと思いますが、HSCが伸び伸びと育っていくためには、
たとえ周囲の人と自分の感じ方が違っていたとしても、『自分は自分のままでいい』と感じられることが大事だと、私は考えています。
(どんな子どもにとってもそれが大切ですが、特にHSCをはじめとする少数派である子どもたちにとってはその感覚を持てることが大事だと感じます。)
そう感じられるようになる為には、自分の感覚を否定することなく寄り添ってくれる人が身近にいることが不可欠で、その環境が家庭で作れるのであれば、きょうだいの数は問題ではないと思います。
ご自身の想いと、一番大事にしたいことをクリアにした上で、ご主人とよく話し合えるといいですね。
(以下、省略)
HSC子育てに限らず、悩んだ時に考えたいこと
親である自分の気持ちはどうなのか?
子どものことで悩んだときについ忘れがちになるのは、
親である自分がどうしたいか?
それはどうしてか?
どうしてあげたらこの子にとっていいんだろう?という視点はもちろん大事だと思います。
でも、子どもは自分とは別の人間なので、子どもがどう感じるか?100%はわからないんですよね。
「良かれと思って」したことが、子どもにとっては良くなかったということも当然あります。
もし自分の気持ちに蓋をして「子どものために」した選択が、結果的に子どものためにならなかったとしたら…
なんとも悲しいですよね。
結果的にどちらが良かったかの答えが出ることはないかもしれないし、出るとしてもそれはきっと先のこと。
じゃあ、今わかるのは何か?と言ったら、それは自分の気持ちです。
自分の気持ちに向き合うことで、自分の選択に責任を持てる
自分がどうしたいのか?
それはどうしてか?
そこがハッキリと自覚できた上で、子どもの状況と、現実的な問題(自分が子育てに費やせる体力精神力、どのくらい育児をサポートしてもらえる環境か?等)を総合的に考えて選択できれば、結果がどうなっても『自分で決めた事だ』と責任を持てると思うんです。
反対に、ひたすら「子どものため」とか、誰かに「こうした方がいいと言われたから」と決めたら、後々選んだのとは別の選択をしなかったことを後悔するかもしれない。
もちろんよくよく考えても後悔することはあるだろうけれども、それでも誰かのせいにしないで『その時の自分が取れるベストな選択肢だった』と思えるのとそうでないのとでは、気持ちが全然違うはず。
子どもの数が増えれば物理的には一人の子どもに関われる時間は減るし、きょうだいとの関係性の中でHSCにとって刺激やストレスになることが今以上に増える可能性が高い。
それでも「3人子どもが欲しい」という思いが強いのだとしたら、
どうして3人欲しいのか?
それは自分の気持ちなのか?
夫の願いをかなえたいという思いなのか?
そういう部分を自分自身で深堀していって、自分の中で明確に、「3人目が欲しい!」と思えるのであれば、踏み出せばいい。
それよりも今いる子どもたちにベストを尽したいんだと思えば、「理想の家族像」を変えたらいいと思います。
相談者さんが、ご自身で納得できる選択ができますように!
ヒロタ宛の相談、受け付けます
今回、私の意見を聴きたいと思ってくださったこと、とても嬉しかったんです。
今後ご相談を頂いた場合、
①お返事の内容をブログ記事にさせて頂き、
②記事をアップした時点でその旨をご連絡する形でお返事する予定です。
(ご相談の内容により、確実にお返事(記事作成)するお約束はできないこと、記事作成までにお時間を頂く場合があることをご了承いただけたらと思います。)
どんな悩みにも「絶対的な正解」なんてない、と私は考えています。
だからこそ、色んな人の意見を聴くのも時には役立つんじゃないかと思います。
また、あなたが寄せてくださった悩みが、他にも同じような事柄で悩む誰かの役に立つかもしれませんし、何より、『悩んでいるのは自分だけじゃない』と知ることで心が軽くなることもありますよね。
私の発信をみてくださって「この人の意見を聴いてみたい」ともし思われたら、どうぞお気軽にお問合せよりメールしてみてくださいね。