何かと働きにくい転勤族妻だけど仕事をした方がいい!と思う3つの理由
こんにちは。ヒロタです。
先日、転勤族と結婚するなら【絶対】考えておきたい自分の仕事のことという記事を書きました。
私は、転勤族と結婚したこととは関係なく、元々自分で働いて収入を得たいタイプですが、(家事が得意じゃないからか…)
もし夫となる人のお給料だけでそこそこ生活出来そうだったり、夫が妻に専業主婦を望む人だった場合、
「数年しか住めない土地で仕事探すのも大変だし、結婚したら専業主婦になろう。」
と思う人もいるかもしれません。
実際に働きたくても専業主婦を余儀なくされている人は、沢山居ます。
でも!
何かと働きにくい転勤族の妻だけど、それでも、いや転勤族と結婚するからこそ、自分の収入を確保しておいた方がいい!と強く思います。
今回はその理由についてお話します。
転勤族は出費が多い
【理由その1!】
転勤族は思った以上に出費が多いです。
予期せぬ出費が色々かかるので、特に転勤が頻繁にある場合は、収入の割に『使えるお金』・『貯められるお金』は少なくなりがちです。
実際に直面してみないと分かりにくい転勤族ならではの支出についてお話しますね。
転勤族の帰省の出費
まず、帰省費用。
実家の近くに住んでいたら必要ないお金がかかります。今はLINEやオンライン通話なども手軽に利用出来ますが、慣れない土地で暮らす寂しさもありますし、たまには、やっぱり心おきなく話せる友達と実際に会っておしゃべりしたい時もあると思います。
私も子供が生まれる前は、年に2、3回くらいは実家に帰っていましたが、平日の【福岡⇔東京間】 スターフライヤーの早割を利用して当時往復2万円弱くらいかかりました。
今まで飛行機や新幹線を利用せずに実家に帰れる場所に住んでいた人はかからなかった交通費。これは馬鹿になりません。自分で働いた収入がなければ、ちょっと出すのを躊躇してしまう額じゃないでしょうか?
もし、お正月やお盆の昼間の時間帯に搭乗するなら、倍くらいかかりますから、
夫婦2人で帰ると…1人4万円×2人=8万円?!
さらに子どもが生まれてある程度大きくなったら、子供の分もかかります!帰省の交通費+お土産代で10万円以上かかるのはザラにあること。場所によってはもっと…(涙
転勤のたびにかかる出費
かかるお金は交通費だけではありません。
転勤時の『引っ越し費用』や『新居にかかるお金』・『引っ越し準備金』などが、
どれくらい会社から支払ってもらえるか?まだ転勤未経験の人は事前に確認しておく必要があります。
それらが全て会社負担だったとしても、
◆照明器具やエアコン等が「備え付けの部屋」⇒「入居者で用意する部屋」に越した時の出費(これは地域差があるように思います。)
◆引越しして間取りが変わることでの色々買い足しの出費(窓の数、形によってカーテンの買い替えなども必要!カーテン結構高い!)
のような出費があります。
また、転勤サイクルが決まっていない我が家、月々の支払い額が安い光回線に切り替えてすぐに転勤になってしまいました。初期費用無料の代わりに最低契約期間があるプランだった為に、結局1万円を超える違約金が発生!したこともありました。(高いプランのままの方が結果、安かったかも…)
その他、子供がいて制服のある園などに通っていれば制服代・指定のお道具を買い直す代金など、引っ越し費用以外の出費は転勤のたびに発生します。全国転勤なら気候などが全く違う地域に引っ越すことで、生じる出費などもあります。
九州⇒東北の降雪地域に引っ越した我が家は、
- 家族全員分のスノーブーツ
- 子供のスキーウェア(園の指定)
- 寒がりの私の冬服
- あったかいお布団
- その他、防寒対策アイテム
など、初めての冬は本当に出費がかさみました!
(遠くのスキー場に行かずとも、近場で毎日子どもに雪遊びさせられるのはメリットw)
専業主婦だって立派な仕事!だけど…
誤解の無いように書いておくと、私は専業主婦は立派な仕事だと思っています。特にキチンと専業主婦出来てる人は、とっても能力が高い!家を綺麗に整え、毎日おいしい料理を作る、それ以外にも諸々の細かい仕事がたくさん…
そしてそれを365日!!!本当に頭が下がります。
一見、お金を稼いでいないかのように見られがちな専業主婦ですが、誰かが家事をしなかったらその分お金を払わないといけないことがたくさんありますよね。
主婦が洗濯してアイロンをかけるからクリーニング代がかからない訳ですし、主婦が食事を作るから外での飲食費を浮かせることが出来ます。
以前FPさんから聞いた話ですが、女性特有疾患の保険給付金が上乗せされるプランがあるのは、夫が家事を出来ない家庭の場合、妻が病気をしたら治療費以外にこれらの外食費やクリーニング代などにお金がかかるからだ、とのこと。
さらに、子育てをしてみて思うのは、子育ては一つのすごい仕事だ、ってことなんですよね。
だから
『家事をして』
『お金を得る仕事をして』
『子育てもして』
っていうのはそれぞれが種類は違だけで、どれをとっても立派な仕事だと感じています。
さらに転勤がある家庭では、引っ越しの度の引越し準備や荷造りも妻が一人で請け負うことが多いですよね。会社の都合で引越しですが、準備の為の休みってほとんどとれない場合も多い。ヘタしたら転勤前の引き継ぎなんかで、ギリギリまで土日も出勤があったり。
会社!妻にも給料払ってくれ~!!!
だから、家事もして仕事もしてってキツイ面も多いのですが、それでもお金稼ぐことは必要だな、と思っています。
もし夫との関係が悪くなったら?転勤族妻の離婚へのハードル
【理由その2!】
万一離婚することになったら困る
これから結婚を考えている人にこんな話をするのはちょっと気が引けるような気もしますが、一生一緒に仲良く生きていこう!と思って結婚しても、必ずその気持ちが一生続くとは限りません。
長く一緒に暮らしていく中で、色々な出来事が起こります。結婚前にはわからなかった考え方の違いや、気持のすれ違いが起こることもあり得るでしょう。
これは転勤のあるなしに関わらずですが、自分自身の収入がなければ、どうしても別れたい!と思っても一歩踏み出すハードルはかなり高くなります。
更に、転勤族妻の場合は離婚して実家の近くで仕事を探したいと思ったら、仕事探しなどの下準備をする前に、別居して実家に帰るなどの大きなアクションを取る必要が出てきてしまうんです。
長年専業主婦でブランクが長ければ、仕事探しにも時間がかかるかもしれません。長く出身地を離れていて友人とも疎遠になっていれば、地元に帰っても相談相手もいないケースもあるかもしれません。
同じ土地にずっと住んでいて何かあった時に相談出来る相手が身近にいて、さらに夫婦のこれからについて悩んでいる段階で経済力をつける準備が出来るのと、そうでないのとでは、精神的負担は大きく異なると思います。
自分の収入や蓄えがあって、場所を選ばずに出来る仕事を持っているとしたら、経済的な理由だけで我慢を重ねたりする必要もありません。
何より、「生活出来ないから夫といるしか道はない」と思ったらみじめな気持になりますよね。(しかも住む場所すら選べない)
でも経済力があれば、「一人でも生きていけるけれど、もう少しこの人と頑張ってみようかな?」という視点で考えることも出来ます。
ずっと一緒に幸せで居られるのが一番だけど、そうじゃなくなった時にはかなり大変な転勤族の妻だからこそ、夫の収入だけに頼り切るのはリスキーだと思いませんか?
妻に収入があれば、転勤族辞められるかも?
【理由その3!】
家族の生き方に選択肢が増える
転勤希望しない人は除外してもらいたい!
これはテーマから逸れるんですが、転勤を今後希望しません!って表明したら転勤から除外を義務付ける法律とか作れないでしょうか?もちろん、待遇面で転勤を受ける人との差が生じるのはやむを得ないと思います。
我が家も福岡に6年住んで、住み慣れたし子供も生まれたので、転勤になる直前に会社に出来た地域限定社員制度に手を上げていました。でも通らず、その数か月後の定期異動で転勤になったんですよね。
(ちなみに福岡の支店では九州出身以外の人も多数いたのに、ほとんど全員が地域限定社員を希望したので、会社もびっくりしたかも?)
「転勤があることを知っててこの会社に入社したんでしょ?」というのが企業側の言い分かもしれません。でも、家族や暮らし方の変化で、一つの地域に住み続けたいと思った人は、その仕事で能力を発揮出来ていても会社を辞めざるを得ないのって、企業にとってもデメリットじゃないか?と感じるのですがどうでしょう?
妻にも収入があれば、選択肢は広がる
ここで、本題に戻ると、妻が収入源を確保しておくと夫が収入が下がっても転職して、家族が希望する地域に住み続けるっていう選択が出来ます。
我が家は転勤を受けないで、夫が福岡で独立する、という選択肢を真剣に考えて、会社を辞める方向で動きました。でもしがらみ色々あったりして結局辞められませんでした。私はフルタイムで働いていたけど派遣だったし、収入面も弱かったから、夫が会社から引き留められた時に、押し通して退職出来なかったところもあったな~と思います。
このことがあって、私は新しい土地では『勤める』という形じゃなく、収入を得る道を模索しています。目先の収入のことだけなら、パートにでも出た方がいい。でも、また数年後に辞めないといけないとわかっている仕事を新たに覚えるよりも、日本中どこでも出来る働き方を頑張って手に入れるつもりです。
転勤族にもメリットはある とにかく諦めずに、自分の仕事について考えよう!
- 転勤族はお金がかかる!
- いざ、離婚となったら大変!
など、大変さばかり伝えてしまいましたが、もちろん!転勤族にもいいところはあります。
- 今まで縁がなかった地域に住むという経験が出来る
- 日本の色んな風土や文化を経験出来る
- 色々な場所に友人知人が出来る
個人で別の地域に移住を決める場合より、自己負担少なくお試しのように新しい土地で暮らせて、それが自分たちが住みやすい街の発見につながることもありますし、たくさんの出会いもあります。
転勤族の妻だからという理由で働くことを諦めず、自分らしく働く方法を見つけておくと、人生の選択肢が増えるはず。
今は働いていなくても、働けない理由があっても、今後働く方向性を考えておくだけでもいざという時に違うと思いますよ。
在宅で出来る仕事は意外にたくさんあります。家で仕事したくないと思う人は、どこに引っ越しても出来る仕事を調べるとかスキルの勉強を始めるとか、すぐにお金に結びつかなくても出来ることはあるはず。
この記事を読んで、今まで「転勤族の妻だから働けない!」って諦めていた人たちが、もう一度自分の仕事について考えるきっかけになったら、嬉しいです。
追記『従業員の同意がない転勤の禁止』私の我儘じゃなかったんだ!
2018.6.22追記:この記事を書いた後に、こんな励まされる記事を読みました。
サイボウズ式 (2018.5.9 『従業員の同意がない転勤を禁止してほしいです──サイボウズ青野慶久、連合の会長に働き方について意見してみた』の記事より一部引用)
例えば、転勤制度の改革はすぐに進めたほうがいいと思います。もっというと、従業員の同意がない転勤を禁止してほしいです。
本人の同意もなしに勝手に「転勤しろ」と命じるなんて、おかしいですよね。それを2週間前に急に告げるような組織もあるわけで。
夫が転勤になったら、妻は仕事を辞めなければいけなくなる場合もある。これは人権侵害もいいところですよ。
これは、サイボウズの青野慶久さん(現在「夫婦同姓・別姓を選べる社会にするための訴訟を起こしている方です。この訴訟と青野さんのお名前はご存じの方も多いはず)と、連合(日本労働組合総連合会)会長の神津里季生さんの対談記事での青野さんの発言です。
この最後の『妻は仕事を辞めなければいけなくなる場合もある。これは人権侵害もいいところですよ。』の部分を読んで、私はちょっと涙が出そうな気持になりました。
あぁ、そうなんだ。
『転勤族の妻だから夫が転勤になったら自分の仕事を辞めるのもしょうがない』って私自身も思おうとしてきたし、周りの人もみんなそう言うけれど、これはしょうがない、って受け入れて当然のことじゃないんだ。
「人権侵害」なんてたいそうなことだったんだ。当たり前のことじゃなかったんだ。って思って。
やっぱり、同意ない転勤を禁止する法律を作って欲しい!!!って強く思いました。
私はこれから、その為に何か自分に出来ることがないか?考えていきます。